手をつなごう

わたしには年の離れた妹がいます。
末っ子の女の子なので、みんなでとても可愛がりました。
そんな妹が今年成人、卒業し、春から就職のために実家を出ることになりました。

出発の日の朝、父は妹の部屋を訪れ、
「最後に手を繋がせてほしい」とお願いしたそうです。
その時、「この子の指はこんなに細くて長いのか…。」と初めて知ったと、父からわたしに電話がありました。

わたしには現在10歳と4歳の娘がいます。
下の子はまだ小さいので、どこへ出かけるにも必ず手を繋いで歩いていますが、
お姉ちゃんとは、手を繋いで外出するようなことはなくなってしまいました。
父もまた、「この子と最後に手を繋いだのは、小学校に上がる前かもしれない…。」とその時思い出したそうです。

最後に母と手を繋いだのは?
父と手を繋いだのは?

父が祖父と最後に手を繋いだのは、死に際だったそうです。
「もしもおばあちゃんがボケだしたら、介護で手を繋いで歩くことはあるかもしれないけれど、このまま元気で過ごしていくなら、おばあちゃんと手を繋ぐのも、また死に際かもしれない…。」
と父は話していました。

大きくなった子や大人とわざわざ手を繋ぐのは恥ずかしいかもしれませんが、「手を繋ぐ」と意識しないと、そんな機会って本当に少ないんだなと思いました。

お子さんがいらっしゃる方は、「手を繋がせてちょうだい。」と是非頼んでみてください。
久しぶりに繋ぐ手は、大きな成長を感じるはずです。

もしご両親が健在でしたら、「手を繋ごう。」と声をかけてみてください。
亡くなってしまっては、繋ぎたくても繋げません。

旦那さん、恋人、友人、きょうだい…。
大切な人と手を繋いでみてください。
そばにいるだけとは、必ず違った感情が生まれることと思います。

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